2025年10月23日

学校法人 大正大学を運営する各宗門

浄土宗　　　　宗務庁

天台宗　　　　宗務庁

真言宗豊山派　宗務所　　　　御中

真言宗智山派　宗務庁

時宗　　　　　宗務所

大正大学の不当解雇撤回を支援する会・労働組合東京ユニオン

執行委員長　関根秀一郎

東京都新宿区四谷4-28-14　パレ・ウルー5階

電話　03-6709-8954

仏教的倫理に基づく大学運営に関する再公開質問状への無回答に対する抗議と要請

貴宗門に対して、2025年10月15日を限度に回答を求めた2025年8月18日付再公開質問状（時宗には同年7月15日付公開質問状への再回答要請）について、いまだにご回答をいただけていません。

私たちは、本質問状を通じて、現在不当解雇事件を起こしている大正大学の運営に深くかかわる貴宗門との、仏教的倫理と社会的責任に照らした「公共的な教育機関」としての大学の健全性を回復するための対話を求めてきました。

以下の通り、実際に今回の悪質な不当解雇事件を主導している大正大学理事会の中心的な構成員の全員が、宗門選出の関係者であることがわかっています。

なお、この構成員は、大正大学公式ホームページでも確認できます。

（「学校法人大正大学　法人役員等一覧(令和７年６月17日現在)」,　https://www.tais.ac.jp/common/doc/guide/info/officer-list.pdf　）

　また、同じく同大の公式ホームページでは「大正大学は複数の仏教宗派によって運営されている」とも明記されています。（https://www.tais.ac.jp/faculty/department/buddhist_denominational　,　2025/10/23閲覧）

したがって、浄土宗・天台宗・真言宗豊山派及び智山派による8月5日付文書記載「4宗派は当事者適格に欠け」るとの認識や、時宗による8月20日付文書記載「本件に回答する立場にはない」といった貴宗門の認識は、実態に反しております。

以上から、貴宗門が大正大学の運営に実質的に関与していることは明白であり、教職の労働者としての尊厳や基本的人権の侵害を伴う同大学の不当解雇事件に対して、これ以上沈黙を続けることは、宗門の教えからしても、また社会的倫理に照らしても到底容認できないものと考えます。

当ユニオンとしては、貴宗門からの誠実なご回答を得られるまで、本件について貴宗門の檀信徒の皆様を含めて、広く社会に発信を続けていきます。

以上