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2025/09/19
大正大学不当解雇撤回
宗門の檀信徒の皆様への声明文
大正大学不当解雇事件にかかわり大正大学の運営に関与する宗門四宗五派(浄土宗、天台宗、真言宗豊山派、真言宗智山派、時宗)に対して、ユニオンより2025年8月18日付で再公開質問状等を送付していますが、いまだ回答がありません。回答要請をするとともに、檀信徒の皆様への声明文を発信しました。
【大正大学の運営にかかわる宗門への再公開質問状等に対する回答要請と、檀信徒の皆様への声明】
学校法人 大正大学を運営する各宗門
浄土宗
天台宗
真言宗豊山派 御中
真言宗智山派
時宗
大正大学不当解雇事件にかかわり、その運営に深くかかわる貴宗門(浄土宗・天台宗・真言宗豊山派・真言宗智山派)へ2025年8月18日付で再公開質問状を送りましたが、1か月を経てもご回答がありません。このため2025年10月15日を限度として回答くださいますようここに改めて要請申し上げます。
また、時宗からは7月15日付公開質問状に対して8月20日付でご回答をいただいておりますが、極めて不十分な内容でした。同じく2025年10月15日を限度に改めて誠実なる回答をいただけますよう、お願い申し上げます。
なお、以上のような現時点での貴宗門のご対応を踏まえて、檀信徒の皆様へ向けて、以下の公開声明を発信することとしました。
檀信徒の皆様の期待と信頼が寄せられる貴宗門におかれましては、貴宗門の教育にかかわる倫理的責任について、誠実なるご対応をいただけますことを再度求めます。
2025年9月19日
大正大学の不当解雇撤回を支援する会・労働組合東京ユニオン
執行委員長 関根 秀一郎
東京都新宿区四谷4-28-14 パレ・ウルー5階
電話 03-6709-8954
大正大学の運営にかかわる宗門(浄土宗・天台宗・真言宗豊山派・真言宗智山派・時宗)の檀信徒の皆様へ
大正大学不当解雇事件と、仏教的倫理に基づく私たちの願いについて
日頃より寺院運営並びに宗門の活動に対し、深いご理解とご支援を賜り、誠にありがとうございます。
私たち労働組合東京ユニオンは、檀信徒の皆さまに対して、宗門が運営に関与する大正大学(理事長・柏木正博(浄土宗僧侶・稲城市所在の円覚寺住職)、学長・神達知純(天台宗僧侶・東京都杉並区所在の華徳院住職))において現在生じている重要な問題について、誠実にご報告を申し上げます。
1.問題の概要
現在、宗門(浄土宗・天台宗・真言宗豊山派・真言宗智山派・時宗)の教育機関として位置付けられ、その運営に深く関与している大正大学において、長年にわたり教育と研究に尽力してきた専任教員(以下、当該教員、といいます)が、一方的かつ不当な手続きによって解雇されたという重大な労働問題が発生しています。
この教員は、教育や研究の分野で学生からの信頼も厚く、社会的にも評価されてきた人物です。この教員に対して大学が提示する解雇理由は全て事実に反しており、さらに、解雇から現在に至るまでの経緯の中で、大学執行部が主導した一連の手続きにおいて、以下のような深刻な懸念が指摘されています。
・公正な手続きを欠いた学内調査に基づいた解雇
・他大学・団体等と共謀して、当該教員と卒業生女性との男女問題等を捏造し、解雇理由を作出
・当該教員と卒業生女性との虚偽の男女問題等を流布するなど、当該教員や卒業生女性の人格権や名誉を棄損
2.仏教的価値観との矛盾
仏教は、「慈悲」「智慧」「中道」の精神を重んじ、何よりも人の尊厳と誠実な対話を大切にします。また、大正大学も建学の理念として「智慧と慈悲の実践」を掲げています。
今回の大正大学の対応は、こうした仏教的価値観から著しく逸脱しており、宗門の名のもとにある大学としてあるべき姿なのか、大きな疑問が残ります。
3.宗門の立場と社会的責任
大学は法的には「学校法人」が設置者とされ、宗門は形式的には「設立母体」とされています。しかしながら、実際には理事の推薦、学長選考、宗門教育との連携等、宗門は大学運営に大きな影響力を持ってきた実態があります。
当ユニオンで把握している、現在、大正大学においてこの不当解雇事件を主導している主要役員は以下の通りです。
理事長 |
柏木 正博 |
浄土宗 円覚寺 住職 |
理事(学長) |
神達 知純 |
天台宗 華徳院 住職 |
専務理事・業務執行理事 |
平盛 聖樹 |
真言宗豊山派 圓福寺 真言宗豊山派 醫王寺 |
常任理事・業務執行理事 |
山川 弘巳 |
真言宗智山派 圓應寺 住職 |
常任理事 |
塩入 法道 |
天台宗 信濃国分寺 住職 |
常任理事 |
小嶋 知善 |
浄土宗教学院理事 |
理事・理事長相談役 |
星野 英紀 |
真言宗豊山派 福蔵院 住職 |
この問題は、大学という教育機関の信頼に関わるだけでなく、宗門の社会的信用、そして檀信徒の皆さまからの信頼にも関わる重要な問題です。
4.私たちの願い
私たちは、決して大学や宗門を非難することが目的ではありません。
むしろ、宗門が仏教の倫理に立ち返り、人の尊厳を守る誠実な姿勢を示すことこそが、檀家の皆さまへの責任であり、宗門の未来への信頼回復に繋がると考えております。
5.今後に向けて
この問題については、すでにユニオン(労働組合)や市民団体、報道機関、さらには文部科学省関係者も注目しており、宗門の対応も社会的に問われつつあります。
今後、私たちは仏教的倫理に基づいた対話と解決の道を誠実に求めてまいります。
皆さまにおかれましても、大学の現状と宗門の責任について、ぜひご関心をお寄せいただきたく存じます。
2025年9月19日
大正大学の不当解雇撤回を支援する会・労働組合東京ユニオン
執行委員長 関根秀一郎
東京都新宿区四谷4-28-14 パレ・ウルー5階
電話 03-6709-8954
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